今日は、バイクの日常点検についてお話ししたいと思います。安全にバイクに乗るために、日常点検すべき10項目を紹介します。これらの項目は、定期的にチェックすることで、バイクの性能を維持し、故障や事故を防ぐことができますよ。
燃料
燃料はバイクの動力源です。常に十分な量が入っているか確認しましょう。また、燃料の質も重要です。古い燃料や不純物が混じった燃料は、エンジンに悪影響を与える可能性があります。定期的に燃料タンクや燃料フィルターを清掃しましょう。
オイル
エンジンやギアボックスなどの潤滑剤として働きます。オイルが不足すると、摩擦や発熱が増えて、エンジンの寿命が縮まったり、故障の原因になったりします。オイルの色が黒くなっていたり、泡立っていたりすると交換時期です。焦げ臭かったり、ガソリン臭かったりすると異常なためメンテナンスに持っていきましょう。
車輪
タイヤはバイクの走行性能や安定性に大きく影響します。空気圧や摩耗状態をチェックしましょう。空気圧が低すぎると、タイヤの温度が上がってパンクしたり、燃費が悪くなったりします。空気圧が高すぎると、路面との接地面積が減ってグリップ力が低下したり、乗り心地が悪くなったりします。
タイヤに異物が刺さっていないかもチェックしておきましょう。
チェーン
チェーンは、エンジンから後輪に動力を伝える役割を果たします。チェーンが緩すぎると、チェーンが外れたり、歯飛びしたりします。チェーンが張りすぎていると、チェーンやスプロケットの摩耗が早まったり、乗り心地が悪くなったりすることも。チェーンが乾燥していると、摩擦や音が増えて、チェーンの寿命が縮まるため、定期的にチェーンクリーナーで汚れを落とし、チェーンルブで潤滑しましょう。
エンジン
エンジンの音が異常に大きかったり、キュルキュルという異音がしたりすると、エンジン内部に問題がある可能性があります。エンジンの振動が強かったり、不規則だったりすると、エンジンのバランスが崩れている可能性があります。
エンジンチェックのタイミングで冷却水の色も確認しましょう。冷却水が赤茶色になっていると、錆びている可能性があります。冷却ファンが回らないときはすぐにショップで見てもらってください。
ブレーキ
ブレーキレバーやペダルが遊びすぎていたり、逆に硬すぎていたりすると、ブレーキの調整が必要です。ブレーキパッドは厚みが1mm以下になっていたり、ブレーキディスクに傷やひび割れがあったりすると交換時期です。また、ブレーキオイルも確認しましょう。ブレーキオイルが不足していると、ブレーキの効果が低下します。ブレーキオイルが黒くなっていると、劣化しているので交換が必要です。
クラッチ
クラッチの調整が狂っていると、発進や変速がスムーズにできなかったり、エンジンブレーキが効かなかったりします。レバーのフリーストロークは、レバーを握り始めてから抵抗を感じるまでの距離のことで、一般的には、10～20mm程度が目安です。フリーストロークが不足していると、クラッチが完全に切れなくなりますし、逆に過剰になると、クラッチが完全に繋がらなくなります。ワイヤーの張力を変えて自分の好みに合わせて調整してみましょう。
灯火類
灯火類が正常に点灯しないと、事故や違反の原因になりますので、毎回点検することが大切です。ヘッドライトやウインカー、ポジションランプなどが点灯しているか、後方から見てテールランプやブレーキランプ、ナンバープレートランプなどが点灯しているか確認します。サイドマーカーやハザードランプなどが点灯しているかもわすれずチェックしましょう。
バッテリー
バッテリーの充電状態が低下すると、エンジンがかからなかったり、灯火類が暗くなったりします。バッテリーはひび割れや膨らみ、液漏れなどがないかチェックします。もし端子にサビや汚れがあれば、砂紙やワイヤーブラシで取り除きましょう。最後にバッテリーの電圧を確認して、もし電圧が低下していれば、充電か取替えを検討してください。
締め付け
締め付けが緩んでいると、部品が外れたり、振動や音が発生したりします。ハンドルがしっかり固定されているか、レバーの動きがスムーズか、フレームやスイングアーム、サスペンションなどの構造系にひび割れや歪みがないか、サスペンションの動きが正常かチェックします。
タイヤやホイール、ブレーキディスクなどの走行系も緩みがないか確認しましょう。
10箇所の点検は慣れれば時間も手間もかかりませんし、自分でできることばかりですから、ぜひ皆さんも実践してみてくださいね。
点検が安全な走行と快適なバイクライフをサポートしますので、楽しい冒険の前に確認してみてくださいね。
